今回の記事では「子どもの感情をおさえこむとNG」である理由と「子どもの感情を豊かにする」親の行動について解説していきます。
この記事を読むと
- 子どもの感情を押さえつけてはいけない理由
- 子どもの感情を豊かにするために、とるべき親の行動
が分かります。
理学療法士として働いているとこのようなご相談を受けることがあります。
ご相談内容
- 「子どもを旦那さんに預けて出かけようとすると泣きじゃくって出てこれない」
- 「まだ理解できていないのに、ついつい子ども相手に感情を押しつけてしまう」
- 「子どもが何を考えているのか?分からなくてイライラしてしまう」
皆様もこのような経験があるのではないでしょうか?
子どもが癇癪をおこして、それを抑え込もうとしたり、逆に泣き止むまで無視をしてしまったり。
結論から言えば、
です。
これらすべて、子どもが感情をみせなくなってしまったりして、感情が乏しくなってしまう原因となってしまうそうです。
私が言っているわけではないですよ?(笑)
フィリッパ・ペリー氏の著書『子どもとの関係が変わる自分の親に読んでほしかった本』に書いてあります。
私自身まだ子供が生まれていないので(2024/02/12現在)、
「知らんがな!」
と言いたくなってしまいますが、いざ自分が同じ立場になったら、そんなことをお母さま・お父さま方には言えません。
なら調べるしかないですからね。
調べていく中で、子育て世代の方にとても役立つ情報を見つけたので、皆様に共有していこうと思います。
ぜひ「子どもの感情を抑えがちだ」という方は最後まで読んでいただければ幸いです。
子どもの感情を豊かにする魔法の行動。それは親が「受け皿」になること。
子どもの感情を豊かにする親の魔法の行動は、『受け皿』になるという事です。
「受け皿」ってなんやねん!と思うかもしれません。
ここで行っている「受け皿」というのは、子どものすべての感情をあるがままに受け入れる事の意味です。
子どもの意図しない言動に対して、いちいち怒ったり、無視したりなどの「反応」をせず、子どもの感情を真正面から受け止める事になります。
例えば、子どもが何かできないがために、悲しんで泣いているとします。
その時親は、「なんで泣いているの!」と怒らないようにしてください。
「かわいそうに、○○ちゃんは悲しいんだね。抱っこしてあげようか?ほら気持ちが落ち着くまで抱っこしてあげるからこっちにおいで。」
と言ってあげてください。
これは、新生児だろうが、幼児期だろうが同じです。
なぜなら、小さい子は自分の感情を「言葉」にする術を知らないからです。
大人でもできていない人はたくさんいますよね?
つまり、大人ですら感情を言葉に表すには、言葉の数が少なすぎるんです。
小さい子ならなおさらです。
そのため、親がやらなければいけない事は、子どもの感情の「受け皿」になることです。
重要なので再度お伝えしますが、
の意味です。
子どもの心の中の、「悲しみ」を受け止め、なぜ子供のが悲しんでいるのか?を可能な限り理解してあげる。
そして、可能なら子どもの代わりに心の中の「悲しみの声」を言葉にして表現することが大切です。
決して、子どもの感情を無視して、親の都合のいいように怒ったり、無視したりしないでください。
子どもは自分の意のままに動くおもちゃではなく、1人の人間なのですから。
ただ、感情を伝える言葉がまだ使えないだけです。
子どもの感情を抑え込まないで!それ全部NGです。
自分自身が、子どもの感情の受皿になるためには、自分の心にゆとりがなければいけません。
そりゃ~そうですよね。
「私受皿になります!」と宣言したのに、受皿がいっぱいだったら・・・
「入らんやんけ!僕(子ども)の感情こぼれてしまうやん!」
となってしまいます。
そのため、出産後に長くつづく大変な時期に「子どもの感情の受皿」になるということは非常に難しいのです。
では、受皿になれなかった親の言動はどのようなものがあるのか?見ていきましょう。
抑え込むパターン
子どもの強い感情を前にすると
- 「シー!静かにして!大騒ぎしないって言ったでしょ!」
- 「なにに泣いているの!そんなのなんでもないでしょ!」
などと言って、子どもの感情をはねつけてしまうパターン。
過剰に反応するパターン
子どもの強い感情を前にすると
- 一緒に泣いてしまう
- 子どもを思うあまり、子どもと同じぐらいヒステリックになる
などのような行動をとって親が子どもの感情を乗っ取ってしまうパターン。
などなどがあります。
では、このような行動を親がしてしまうと、子どもはどのような反応をしてしまうのでしょうか?
子どもの感情を抑え込み続けた末路とは・・・?
結論から言うと、
先ほどもお伝えしたように、子どもも1人の人間です。
- 自分の感情を無視され、押さえつけられたらどう思うでしょうか?
- 自分の感情を乗っ取られ、感情的な親を見たらどうしたくなるでしょうか?
子どもはあなたに重荷を負わせているように思うか、子ども自身のせいで、親の心が傷ついてしまっていると感じるようになります。
そりゃ~そうですよね。
例えば、気になる異性と映画館でデートしたとします。
映画を見終わったあと、「あの映画めっちゃよかったね!楽しかったよ!」と異性に伝えたとします。
ところが、一緒に言った子が「どこがおもしろいの?終始なにも面白みなかったよ」と言ってきたらどうでしょうか?
興がさめて、「もういいや」となり、自分の感情を閉ざしてしまいますよね?
異性と一緒にデートするのは「共感」して、一緒に楽しいことを共有したいからではないでしょうか?
共感があり、初めて「愛情」が生まれてきますよね?
子どもも同じです。
自分の感情を共感してくれるからこそ、親からの「愛情」を感じるのです。
なぜなら、子どもは「感情を言葉にすることが難しい1人の人間」なのですから。
自分が受け皿になれば、子どもは感情豊かに育つ!
親が子どもの感情をしっかりと受け止めることができれば、子どもは親からの愛情を感じやすくなります。
なぜなら、この人は「自分の感情に共感してくれる大切な人」と認識してくれるからです。
そのように子どもが思ってくれれば、あなた(親)に感情を見せなくなるという行動をとらなくなります。
つまり、気兼ねなく、泣いたり、笑ったり、悲しんだり、喜んだりするなど、色々な感情をむき出しにしてくれるので、子どもの感情が豊かに育っていくのです。
ですが、感情むき出しの子どもの言動をすべて受け止める受皿になるのは非常に難しい。
私だったら、途中で受皿がいっぱいになり、私自身が怒り狂ってしまうかもしれません。
ですが、
をしていけば、可能な限り子どもの感情を受け止められる受皿になれるのではないでしょうか?
「自分が子どもために大きな受皿になるよう成長する」
だから、「子育ては親育て」というのかもしれませんね。
自分を成長させるためには、読書が手っ取り早いです。
今回の記事を作成するにあたって、参考にした「子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本」が非常におすすめです!
ぜひ手に取って読んでみてはいかがでしょうか?
\自分を成長させて幸せな子育てを/
ベストセラー1位・200万部売れている本
まとめ
今回の記事では子どもの感情をおさえこむのはNG!感情を豊かにする親の「魔法」の行動について解説しました。
POINTがこちらとなります。
子どもも1人の人間なので、「感情むき出しの分からない生物」と認識するのではなく、ただ単に「感情を言葉で伝えられない人」なんだなと思った方が、子育てがより楽になります。
より良い子育てをするためにも、まず自分がゆとりある人間になることから始めましょう!