ある時、はっとした。
を読んでいるときに、このようなフレーズがあったからだ。
子どもは「感情をコントロールできない大人」を、大人と認めないらしい
とても身に覚えがあった。
子ども頃、母が嫌いだった。
穏やかな父と比べて、母は感情的だった。
そんな母親をどうしても尊敬することが出来なかったのだ。
(大人になって、社会に出て当時の母の気持ちを考えれるようになって親として尊敬できるようになりましたが・・・)
「子どもは「感情をコントロールできない大人」を、大人と認めないらしい」
まさに母はこのような状態だったのかもしれない。
多様化が当たり前になった現在では気兼ねなくお話ができる。
母は日本人ではないことを。
母は台湾出身で10年前ほどに日本人に帰化した。
当時の母の状況を考えると本当に壮絶だったと思う。
- 日本に来て、右も左も分からない。
- 言語も思ったように伝わらない。
- 買い物をするとき、僕が駄々をこねてしまう。
- お散歩するとき、僕が大声で泣き叫んでしまう。
- 食事をするとき、じっとしていられない。
など
母にとっては思うようにいかないことばかりだ。
自分の言うことを聞いてくれないから、しょっちゅう声を荒げて叫んでいた記憶がある。
だから、当時の僕は母が嫌いだった。
でも今考えれば、仕方がないことに思える。
母国でない外国に来て、子育てをサポートしてくれう親もいない。
父は仕事ばかりで家におらず、自分一人で僕や妹を育てなければいけなかった。
母のストレスは半端なかったはずだ。
円形脱毛症になっていた記憶があるので、相当なストレスだったに違いない。
しかし、「ありがとうの奇跡」の著者小林正観さんはこのようにおっしゃっている。
「親の言うことを子どもが聞かなければ、怒ってもよい」という法則はない。と。
- 親のことを好きな子どもは、親の言うことを聞く。
- 親のことを嫌いな子どもは、いうことを聞かない。
という法則があるだけだ。とのこと。
子どもの時の記憶と重なり、親になった自分にグサッとささったのだ。
そこで今回の記事では、小林正観さんがおっしゃっている「感情コントロールができない大人は」子どもから認められないというお話を深堀りしていきます。
もし子どもの行動に対してすぐに怒ってしまう。言うとおりにしないと気が済まない。という親御さんは、感情コントロールの大切さ・大人になる重要さがよくわかりますのでぜひ最後までお付き合いください。
子どもは「感情コントロールができない大人」を大人として認めない
例えば、20代の大人がおもちゃ売り場で、床に寝転んで駄々をこねたらどう思うだろうか?
こ、こいつ、やべぇ~やつだ…
100人が100人そう思うはずです。
実はテレビ番組で同じことをやっていました。
内容は、おもちゃ売り場で父親が子どもの前で床に寝転び「これが欲しい!これが欲しい!」と感情を爆発させて駄々をこねたらどうなるのか?という実験でした。
結果は、
子どもが引いて、冷めた態度で「お父さん、買えばいいよ。みんな見ているからやめな。」と言ったのです。
まるで子どもに言い聞かせるように。
小林正観さんがおっしゃっていたことはまさにこのことかと。
子どもはまだ小さいので、感情をコントロールすることが難しい。
だから、時には感情が爆発してしまう。
しかし、大人は成熟している。
成熟していれば、感情もコントロールできる。
だから、感情が爆発することもない。
これは自然の摂理として、子どもの頭にも組み込まれているものだ。
しかし、その摂理に反して、大人が感情をコントロールできずに爆発したらどうなるだろうか?
子どもはきっとこう思うはず。
- 「感情をコントロールできないから大人じゃないよな」
- 「子どもの言うことなんて聞きたくない」
子ども時代の僕もそうだったかもしれません。
感情的になる母親のいうことなんて聞きたくない。
だから、反抗ばかりしていたのかもしれません。
では、大人というのはどういう人の事をさすのでしょうか?
大人という意味は音なし・大人しい・物静か
大人という語源をたどると「音なし」から来たと言われている。
- どんなことがあっても、声を荒げない。
- 大声を出さない人
つまり、音なしです。
「大人しい」という言葉も同じ語源と言われている。
英語のジェントルマンも「静かな」という意味がある。
つまり、
大人=ジェントルマン=声を荒げない物静かな人
ということになるのだ。
小林正観さんはこうおっしゃっている。
大人である以上、何があっても、怒ってはいけない。怒鳴ってはいけない。殴ってはいけない。言いたいことがあるのだったら、穏やかに、にこやかに言う。
この言葉を読んで、僕は胸に刻みました。
なぜなら、僕も感情をコントロールできないときがあるから。
似たくもないのに母親に似てしまったようなのだ。
あれだけ嫌いだった母に似たくはないと思っていたはずなのに、血は争えないのか、時に感情が乱れてしまう。
そんな時は、小林正観さんのこの言葉を思い出している。
まだ生後5か月の息子に対して、イラっとしたら、「怒ってってはいけない、怒鳴ってはいけない、穏やかに、にこやかに接しよう」と心の中で思うようにしている。
なぜなら、僕が母に抱いた気持ちを、息子に持ってほしくないからだ。
決して気持ちの良い感情ではない。
幼心を思い出すとやはり、子どもは親が好きなのだ。
好きでいつづけたいのだ。
だけど、感情コントロールができない大人をみていると、好きでいたいのに好きじゃなくなってしまう。
その感情に揺さぶられて反抗してしまう。
かつての僕のように。
子どもは絶対親が好きである。
それならば、親も子どもから好きでいつづけてもらう努力をするべきだ。
そのためには、大人にならなければいけない。
怒らず、怒鳴らず、穏やかに、にこやかに接する大人にならなければいけないのだ。
※もしあなたが感情を上手くコントロールできずに怒りを子どもにぶつけているようでしたら、ぜひ小林正観さんの「ありがとうの奇跡」を読んでください。最初はうそでしょ?と思うようなことがたくさん書いてあります。しかし、自分の経験と重ねていくとこれは真実なんだ!と思えるようになるはずです。子どものためにあなたが大人になる必要があります。大人になるためにぜひありがとうの奇跡をお手に取って読んでみてください。
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ありがとうの奇跡 Kindle版
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おわりに
あれだけ嫌いだったはずの母。
今では不思議と感謝している。
いまだに感情コントロールができない母だが、見ているとなんだかかわいいのだ。
また怒っているよ。と笑えてくる。
自分が大人になったのだろうか?
それとも、息子ができて、母の気持ちに寄り添えるようになったからだろうか?
今では母に対してこのように思うようになっている。
「産んでくれてありがとう。」と。