普段生活していると様々な場面で「ありがとう」と言われると思いますが、整形外科に勤めている理学療法士は怪我のリハビリをして患者様が完治した時に「先生、本当にありがとう」と感謝されます。そんな患者様からの「ありがとう」という言葉、実は理学療法士に活力を与えているのを知っていましたか?
感謝の気持ちを表す言葉「ありがとう」
ありがとう。有難う。「有る」ことが「難しい」。
つまり、滅多にないという意味ですね。昔は神を崇める時に使っていた言葉だそうです。そんな「ありがとう」という言葉の力は絶大です。多くのリハビリに従事している理学療法士たちが救われています。
怪我の回復をマネージメントする理学療法士
整形外科に勤務している理学療法士は多くの骨折や脱臼捻挫のリハビリに従事しています。そのような怪我を改善させて、患者様を日常生活に戻していくのが理学療法士のお仕事です。つまり、怪我をしてからその後の回復をマネージメントしていかなければなりません。
怪我の回復過程を徹底的に調べ上げ、その人の回復状況に合わせた理学療法を提供していきます。その過程が一つでも狂えば、患者様の回復が遅くなってしまいます。そんな患者様の回復が左右されるというプレッシャーの中、理学療法士は仕事をしています。
日々変わる患者様の症状との闘い
緻密に立てられたリハビリ計画のもと、怪我をされた患者様の治療をしていく上でやはりイレギュラーな事も沢山起こります。急に腫れが強くなってきたり、骨の癒合が思ったより進んでいなかったり。その都度、頭を使って治療計画を見直してリハビリを進めていきます。そんな苦労を乗り越えた先に患者様の回復と日常生活の復帰があります。
回復の喜びと安堵感、そして「ありがとう」の言葉
患者様と2人3脚のリハビリの先には、Dr.の「完治」の診断が待っています。「完治」は電子カルテで知る事もあれば、一緒に診察室で聞く事もあります。病院によって様々です。
共通して言える事は、怪我が完治して良かったという喜びとリハビリ計画を考え、実行できたという安堵感です。そして何より、そんな苦労の先には患者様の笑顔と共に「先生、ありがとう」という言葉があります。
そんな「ありがとう」の言葉はどんなありがとうの言葉よりも僕たちに活力を与えてくれます。仕事を頑張ろうと思わせてくれます。まさに普段味わう事が出来ない「滅多にない」お言葉ですね。