アイキャッチ

マネーリテラシー

理学療法士に知ってほしい『資産』と『負債』の違い

元来日本人はお金の話をしたがらない人種です。またお金の話をすると「あいつはお金に汚いやつ」などの負のイメージを持たれる方が非常に多く見受けられます。また理学療法士の世界でも同様です。身体のリハビリという専門的な事しか勉強していません。経済の勉強や一般教養に関しては他の大学に通われている人と比べるとほぼ高校生レベルです。それが故に、『お金のために転職をする』という方が非常に多いようです。そういう人達に限ってお金という概念を理解されていません。今回は理学療法士に知ってほしい『資産』と『負債』の違いについてお伝えしていきます。

 

お金の起源について

そもそも人は生活をする為に物々交換を行なっていました。例えば、魚と肉を交換するというような感じです。しかしこれでは保存がきかない為、不便なことが生じてきます。そこで日本の場合は、魚 → 米 → 肉というように保存の効く米を仲介に使うようになりました。そしてさらに利便性が良くなるように「米」の代わりに「金」を、「金」の代わりに「証明書」を、「証明書」の代わりに「紙幣」をというような流れで現代のお金という形になりました。お金は物と物を交換する為に必要な『信用』で出来ているのです。みんながお札を信用しているからこそ、お金として成り立つのです。

 

資産とは何か?

さて、本題に入ります。それでは『資産』とはどのような意味なのでしょうか?会計用語では「会社に帰属し、貨幣を尺度とする評価が可能で、かつ将来的に会社に収益をもたらす事が期待される経済的価値」と書かれております。(参照:Wikipedia)

これでは意味不明ですね。それではこのような例えならどうでしょうか?「将来的にあなたのお財布にお金を入れてくれるものが資産である。」多少はわかりやすいのではないでしょうか?このようなものには「株」や「不動産」、「書籍の著作権」などがあります。

 

負債とは何か?

では、負債とはどのような事を言うのでしょうか?これも会計擁護で「将来的に、他の経済主体に対して、金銭などの経済的資源を引き渡す義務のこと」と書かれています。(参照:Wikipedia)

これについてもこの様な解釈をされてみてはいかがでしょうか?「将来的にあなたのお財布からお金を抜いていくものである。」なんとなくイメージを掴めたでしょうか?これには「クレジットカードの未払い」や「銀行からの借金」が挙げられます。

 

車はどちらに属するか?

では、車はどちらに属するのでしょうか?この答えは非常に簡単で『負債』に属してしまいます。何故かと言うと、100万で新車を買ったとします。しかし、一回乗ってしまえばそれは新古車です。売る時には100万になる事はございません。余程のプレミアがつかない限り元値より上がる事はありません。そして、「ガソリン代」「保険代」「車検代」などの維持費が定期的にお財布から出ていってしまいます。車は乗って移動するという目的で買われる事が多いと思います。その事によって、お財布にお金が入ってくると言う事はないので、「負債」と言って過言ではありません。

 

最初は自己投資、そしていかに資産を増やしていくかを考える

お金の稼ぎ方には3つしかありません。1つ目は「自分の身体を使って働く」2つ目は「人を雇って働く」3つ目は「お金に働いてもらう」です。理学療法士の働き方としては1つ目の「自分の身体を使って働く」に該当します。もし給料を上げたいのなら、自分の身体を使って、「信用を得る」という方法で賃金を上げていく必要があります。決して『お金が欲しいから転職をする』という浅はかな考えは止した方が良いです。それは業界全体の価値を下げてしまう行動でもあり、また1から「信用を得る」という作業を行わなければなりません。はっきり言って、「時間の無駄」となります。転職をしたからと言って、世の中の根底は同じです。どの病院でも、どの老人保健施設でも悩み事は変わらないのです。結局は転職してもまた同じ事で悩む事になります。そうではなく、同じ所に長く働き「信用を得る」事から始めましょう。同時に自分への投資も行っていくべきです。それは理学療法の「学術」に関する勉強でもいいですし、リハビリの「技術」の向上でもいいです。給与を上げる為に転職をするという小細工を辞めて、若い時にそのような時間の使い方を行なっていく方が賢明です。自分に投資した「学術」や「技術」を活かした『資産』を作る事を考えていった方が良いのです。

 

お金は信用である事を忘れてはいけない

お金の起源は「信用」から成り立ったものです。それは今でも変わらないものです。お金持ちが悪者みたいな風潮がありますが、お金を稼げると言う事はそれだけ皆様から信用を得ていると言う証拠になります。理学療法士の業界ではどうでしょうか?高い給料を求めて、2~3年で転職するのが流れとなっています。しかし、この事に対して危機感をもちましょう。なぜなら「理学療法士はすぐに辞める」という印象を深めてしまうからです。そうなってしまえば、雇ってくださる施設の「信用」が乏しくなってしまいます。また、「信用」を勝ち取れない理由のの一つとして、自分たちの専売特許である「理学療法」が名称独占が故に他職種に侵食されているという事実があります。そして今や理学療法士自身が自分たちの仕事がなんなのかを分かっていない人が非常に多いようです。そんな現状の中、一般の方からすれば何が理学療法士なのか?接骨院の先生と何が違うのか?などとしっかり認知されていません。これは当然の結果だと言えます。これでは理学療法士自体の社会的な「信用」は上がりません。それはつまり、理学療法士がどれだけ素晴らしい仕事であっても、信用が少ないが故に、給料に反映されないという現状を招いてしまうのです。 自分たちの仕事を守る為に、どの様な事をしていかなければならないのかを考えていかねばならなくなってきました。時代の流れに流されることなく、理学療法士も一歩一歩己の足で歩んでいかねばなりません。その様な理学療法士が増えれば、業界全体の価値が高まり、『理学療法士を辞めたい』などの不満は減少してくるはずです。理学療法士という狭い世界ばかりに目を向けずに、社会全体を見渡せる様な広い視野を持つことがあなたの『資産』を作る第1歩となるのではないでしょうか。

-マネーリテラシー
-, , ,