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マネーリテラシー

『フォーマット』な理学療法に徹するよりも『オリジナリティー』を追求していこう。

この業界で仕事をしていると、年上の人と関わる事が非常に多くなる。私の知人やお客様も殆どが私よりも年上である。私にとって非常に学びの場になるのでその時間はとても大切にしている。最近『フォーマットな仕事』いわゆる形式張った仕事に関する話題が多くあげられる。よく考えると理学療法士もそのような仕事をする傾向の人が多いと感じる。「簡単に」かつ「効果的な技術」という謳い文句に飛びつき、 その技術一辺倒で患者様のリハビリを行ってしまうという感じに。今回はそのような『フォーマット』な仕事に関する私の考えを述べていこうと思う。

 

理学療法士に必要な『戦略力』『戦術力』『伝達力』

『戦略力』『戦術力』『伝達力』は私が勝手に考え作った造語である。物事や目的を遂行するためにはやはり「いかに考え」「いかに行動し」「いかに人に伝えていく」かが重要になってくる。その目的がもし戦争だったら、勝つために『戦略』をねり、それを味方に『伝え』そして『武力』を行使していくような感じだ。

では、理学療法士にとっての目的とはなんだろうか?やはり患者様を『改善させていく』『日常生活に復帰させていく』事ではないだろうか?それを踏まえて、どのように『戦略力』『戦術力』『伝達力』を使っていけば良いかを考えた方が良い。

『戦略力』とは文字通り、勝つための作戦である。理学療法士の場合、患者様を改善させていくための作戦とも言い換えられる。これは「解剖学」「関節運動学」などの医学的な知識や患者様の状態を的確に把握する力がこれに該当するだろう。

『戦術力』も文字通り戦うための術である。理学療法士の場合は、患者様に触る技術、患者様を改善させるための技術に相当する。いくら戦略力があったとしても、この戦術力がなければ、ただの頭デッカチとなってしまう。このような理学療法士が非常に多いのではないだろうか?

『伝達力』これは言い換えれば、コミュニケーション力だ。患者様に持てる限りの『戦略力』『戦術力』を提供したとしてもこれが出来ていなければただのお節介になってしまう。

例えれば、自分に好意を抱いている異性から昼食の度に無言でひたすら最高級のお弁当を渡されるのと同じ事だ。『好意がある』という事を『伝える』事が出来なければ、ただの不気味な行動としかとらえかねない。理学療法士はこの点も大事な要素として身につけなければならない。

 

「簡単に」かつ「効果的な技術」という謳い文句の危険性

「簡単に」かつ「効果的な技術」という謳い文句は非常にそそられやすい。ましてや理学療法士は患者様を改善させたい!という気持ちが一般の人よりも強いので尚更だ。しかし、これはやはり危険であるという事に気付かなければならない。なぜなら、先ほども述べた通り物事を遂行していくにあたって、『戦略力』『戦術力』『伝達力』最低でもこの3つが必要だからだ。「簡単に」かつ「効果的な技術」というのはどこに当てはまるか考えて頂ければ一目瞭然だ。『戦術力』にしか当てはまらない。よく切れる剣を持って1人で10億人いる大国に何も考えずに立ち向かうのと同じ事だ。これは明らかに敗北である。リハビリなら患者様を『改善』できないになる。

 

『フォマット』な仕事に徹するよりも『オリジナリティー』を

理学療法士は最低でも『戦略力』『戦術力』『伝達力』この3つは備えておきたい。『戦略力』だけ秀でても『戦術力』や『伝達力』が乏しかったらただの頭デッカチだ。『戦術力』だけ磨いてそのほかの『戦略力』や『伝達力』を疎かにしてしまっても患者様は改善の方向へ導けない。仮に『伝達力』が素晴らしくても『戦略力』や『戦術力』が無ければただのペテン師となってしまう。安易に人が提供している『フォマット』な物に乗っかってはいけない。あくまでも参考までに留めておくべきなのだ。『戦略力』『戦術力』『伝達力』の組み合わせ次第で自分の仕事が『オリジナリティー』溢れる物になってくるだろう。そうなれば、理学療法士の仕事も楽しくなり、多くの患者様の為にもなるのだ。

今一度、自分の『戦略力』『戦術力』『伝達力』を確かめてみてはいかがだろうか?

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