このHINATTAというサイトは理学療法士という仕事を見つめ直し、その仕事のあり方を考え直すのがコンセプトです。今回は『挑戦し続けている人の幸福度』に関するお話です。
挑戦する人ほど幸福度が高い
多くの理学療法士の方が、「仕事を辞めたい」「転職したい」と考えているようです。このサイトでも「仕事を辞めたいと考えている理学療法士」向けの記事が意外と検索され、読まれています。もちろん、すごくやる気があり色々な事に対して取り組まれている理学療法士の方も沢山います。しかし、その反面で「理学療法」「リハビリ」に対するやり甲斐やモチベーションが低下してしまっている方々も多いのは間違いないのです。
モチベーションの低下が転職を促している!?
そのような方々がなぜやり甲斐やモチベーションが低下してしまうかを突き詰めてみると、理学療法士の「昇給」の少なさや部内での「人間関係」をあげる人が多いのです。つまりはお金を沢山もらえれば良い。和気藹々と仕事が出来るのが良い。それが仕事のやり甲斐であり、モチベーションに繋がり幸福だと考えているようです。
しかし、このような研究をされている方がいる事をご存知でしょうか?
お金や人間関係はさほど幸福度に影響を与えない
アメリカのカリフォルニア州立大学リバーサイド校で心理学を研究しているソニア・リュボミルスキ教授は(ハピネスの法則)幸福度を定量化して、数字にしています。それによると幸せに影響を与えているのが遺伝的なものが50%、健康やお金、人間関係などの環境要因がわずか10%。そして、残りの40%が習慣や行動だそうです。積極的に何かに挑戦して行動を起こす事が幸福感を高めると言われています。
この研究によると健康やお金、人間関係などの環境要因から来る幸福感はたった10%しかありません。その理由の為に転職をしようとするのならば、必ずまた同じ理由で転職することは明白です。仕事をやめたい、転職したい理学療法士は目先の事象にとらわれ過ぎているのかもしれません。
四の五の言わずに『行動』を起こすべき
仕事にやりがいが持てない、モチベーションが上がらないのならなおさら行動に移すべきではないでしょうか?転職を考えている人ほど、『理学療法』に力を注げていないように思えます。どこへ行っても、理学療法士であるのなら『理学療法』をするには変わりません。『理学療法』に没頭するぐらい仕事に着手出来なければ、実際何をやってもその人の結果は見えています。
モチベーションが高いから行動が出来て患者様の結果が出ると言うわけではありません。行動が出来るから、モチベーションが高まりそれが成果を生み出してくれるのです。昔の狩りしていた時代で例えれば、行動を起こすから獲物が確保でき蓄えられ、飢えをしのぎ生き延びることが出来ます。どの時代も生き延びるためには『行動』を起こさないといけないのです。逃げの一手は破滅をもたらします。
転職を考えている人は、一度人の目を気にせず行動してみてはいかがでしょうか?確かに職場の人間関係が良いにこしたことはありません。お金もあるに越したことはありません。しかし、「人付き合い」のために、または「お金」のためにリハビリを行っているわけでは無いですよね?あなたの「リハビリ」を必要とする人のためにリハビリを行わないといけないのです。その副産物が「給与」や「周りから認められる」といったことに繋がるのだから。